知っておきたい日本語(3):こんにち、わ?は?

「こんにちは」「こんにちわ」、どちらが正しい?

先日、突然友人に尋ねられました。
「こんにちは」「こんにちわ」って、どちらが正しいんだっけ?と。

改めて聞かれると迷います。
皆さんは、改めて聞かれた時に、きちんと答えられますか?

ネット上でも、この2つについて問われているページが多くあり、迷う人が多くいるのだと感じさせられます。

ちなみに、現状の正しさでは「こんにちは」になります。

「こんにちは」の由来は何?

では、「こんにちは」の由来は何でしょうか。

語源由来辞典では、

「こんにちは」の語源は、「今日はご機嫌いかがですか?」などの「今日は」。

となっています。

また、それに加えて、

「こんにちは」を「こんにちわ」と誤表記される理由は多々あるが、「は」と書くよりも「わ」の方が「和」に通じて親しみやすい印象を受けることから、誤表記と知りつつ、あえて「こんにちは」を「こんにちわ」と表記されることもある。

ともなっており、誤表記についても記載されています。

元々の由来は、「今日は」から。
また、昔の挨拶は、「今日は」の後に「お元気ですか」と続けるのが一般的であったようで、そのままつなげると、「今日は元気ですか?」と言うことになります。

人生一度きりで、寿命に限りがある中で、今日元気であることは当たり前のことではない。改めてそう思う中で、日々「今日”は”元気ですか?」と問うのは、その当たり前を問い直す行為でもあります。
また、その当たり前を問い、向き合うと、日々元気であることに対して感謝をしたくなる行為でもあります。

そう思うと、この「こんにちは」という言葉、日々元気であることに対する感謝をもたらしてくれるものかもしれません。

「こんにちは」のそれ以外の由来は?

また、一方で、別の由来もあると言われています。

昔から、太陽のことを「今日様(こんにちさま)」と呼んでいる地域も多く、太陽は「今日も私たちの無事を守ってくれる神様」という位置づけだったとも言われています。

デジタル大辞泉にも

こんにち‐さま【今日様】 の意味
太陽を敬っていう語。天道 (てんとう) さま

と記載されています。

そうなると、「今日は」とは、「太陽さん」という呼びかけでもあるということになり、日々”太陽”に対する敬意の意味もあるのかもしれません。

日の本と書いて日本と読む我が国。
自然の中でもエネルギーある太陽に対して日々問いかける行為は、日常にある自然に対して、改めて有難く思う機会なのではないかとも感じます。

まとめ 「こんにちは」が持つ2つの感謝

「こんにちは」
意味を考えずに使うことが多く、だからこそ「は」なのか「わ」なのかが分からなくなる人も多くいます。

そういった日常の当たり前にも由来がある。背景や由来を知ることが、ものの見方を変え、日常に違う光をもたらすかもしれません。

元気であることに対する感謝、太陽含めた自然そのものがあることに対する感謝、その2つの感謝を思い出す効果のある「こんにちは」。

みなさんは、どれくらい意味を味わって使っているでしょうか。

今日は、少し思いを込めて。
「こんにちは」と言ってみてはいかがでしょうか。

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