知っておきたい日本語(1):和を以て貴しとなす

「和を以て貴しとなす」とは誰が言った言葉?

この言葉は、ユリウス暦604年に聖徳太子(厩戸皇子)が作った17条からなる「十七条憲法」の1つ目にあるといわれています。
昨今、「聖徳太子はいなかった」という説も流れ、「教科書から聖徳太子が消える」というようなことが話題になりましたが、現段階では、その「十七条憲法」にあるとは言われているものです。

では、「和を以て貴しとなす」という言葉を聞いて、どのような意味だと思いますか。

日本でも古くから言われる言葉であり、子供や若者に説明するときに、外国の方々に説明するときに、この「和を以て貴しとなす」を説明できますか。

ことわざ辞典によると、意味は、、、、

ことわざ辞典によると

和を以て貴しとなすとは、何事をやるにも、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良いということ。

という意味。

争わず、平穏に、というような印象を持ちます。強く主張したり、衝突をしたり、する印象はもちにくいと感じます。

「和を以て貴しとなす」を深く解釈していくと

今まで私自身、この言葉に対して、波風立てずに、妥協するようなニュアンスを持っていました。

しかし、ことわざ辞典の続きを見ると、注釈として

「和」の精神とは、体裁だけ取り繕ったものではなく、自分にも人にも正直に、不満があればお互いにそれをぶつけ合い、理解し合うということが本質ではなかろうか。

と書かれています。

仲良く、いさかいを起さない着地が良いのだが、それまでのプロセスにおいて、妥協するわけではなく、自分の思っていることは素直に言うことが大事であると。
そして、きちんと素直に言って、その上で、お互い妥協なく歩み寄り、理解していくことが「和」という言葉の意味なのでしょう。

こうやってみると、自分自身、今まで誤って解釈していたことがわかります。

その「和」を辞書で調べると

国語辞書 – goo辞書 によると、

わ【和】とは。意味や解説、類語。

1 仲よくすること。互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあること。「人の和」「家族の和」
2 仲直りすること。争いをやめること。「和を結ぶ」「和を講じる」
3 調和のとれていること。

妥協とは謳っておらず、調和が大事であると。
そして、その調和は意味としては全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること。また、そのつりあい。

と書かれております。

その調和を行うためには、全体をきちんと捉え、つり合いがとれるような状態に持っていくことが大事であると思います。

ダイバーシティ・マネジメントと和の心

ビジネスの世界では、グロバール化や女性活躍推進の流れから、ダイバーシティ・マネジメントが大事であると昨今特に言われています。
一人ひとり違う価値観である人の良さを引き出し、チームとしての相乗効果を高めていくそのマネジメントスタイルは、同質性が強かった旧来型のマネジメントよりも難しいともいわれています。

一方で、古来からある「和を以て貴しとなす」という言葉の本当の意味。

平穏で妥協するわけではなく、自分の意見をきちんと言って調和を作ること。
その本来の意味を理解し、過去から培われてきたものを参考にすることも、このダイバーシティ・マネジメントを行う上で、一つ役に立つことではないでしょうか。

「和を以て貴しとなす」とダイバーシティ・マネジメント。

若者や後輩、外国の方に、説明してみませんか。

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