【開催レポート】奈良薬師寺・松久保師に直接教えを乞う「仏教」とは何か? 仏教ゼミ第1回目

仏教ゼミ第1回 2017年10月18日(水)開催

奈良薬師寺・松久保師に直接教えを乞う「仏教」とは何か?
-今を生きるヒントが得られる仏教ゼミ 全5回-

クミシュランの企画に、和の大学も参画させていただき、仏教について本気でがつんと学ぶ5カ月間の仏教ゼミ第1回目が先日スタートいたしました。

秋の長雨が続く中、久々の晴れとなった当日の朝、四ツ谷にあるシェイクのオフィスに松久保師が現れました。奈良にある薬師寺の高僧と伺っていたため、少し緊張気味でお待ちしていたのですが、とても気さくで物腰やわらかい方というのが第一印象でした。

皆川公美子さんから開催のご挨拶と、松久保師のご紹介も終わり、いよいよ登場!と思いきや、姿が見えず。控室に迎えに行くと、開始時間を30分勘違いされておられたとのこと。そんなおちゃめな一面も垣間見せながら、本編が無事にスタートしました。

松久保師のテンポよい語り口調で、一気に聴衆を引き込み、ご挨拶と自己紹介を終えると、手元に配布された般若心経を全員で声を出し唱えるところから、本編に入るというスタイルで始まりました。長年勤めた会社のセミナールームで般若心経を唱えるとは、少し戸惑いながらもご参加者の皆様と一緒に、我々事務局も合わせ総勢30名程で般若心経を大きな声で唱えました。

すると、とても不思議なことに、心がすーっと落ち着き、会場の空気が一気に変わるのを感じました。

ここから一気に、仏教についての深いお話を、松久保師の巧みなテンポと、笑いを交えた場づくりの中、飽きることなく2時間たっぷりとお伺いすることができました。

仏教の歴史や、法隆寺 薬師寺 東大寺のお寺の歴史について

仏教は、インドが発祥であり、お釈迦様が開いた悟りが始まりと言われています。
飛鳥時代に法隆寺、白鳳時代に薬師寺、天平時代に東大地ができたとのことです。いつの時代もそこには人の歩みと歴史があり、一色単にされがちなお寺にも、その時代の一つひとつ異なる歴史があるということ。また、人間は必要なものを近くに置く習性があり、時代において大切なものは変わっていくというお話をされました。

また、一般的なお寺のイメージには、お葬式や法事の印象がありますが、奈良のお寺はお葬式を取り扱っておらず、人が幸せに生きるためにあるとおっしゃっていました。

法相宗「唯識(ゆいしき)」の教えとは?

仏教は、今そこにあるものを、ただあるものとして受け入れる。
12÷3=3という世界があってもいいし、もちろん、12÷3=4の世界もよしとする教えが根底にあるということ。

複数の宗派がある中、薬師寺は「法相宗」となり、仏教の基礎となる一番古い宗派であり、どの宗派でも学ぶ、基礎科目とのことです。法相宗は、「唯識」の教えが中心となり、「唯識」とは、意、心、こころ、ココロなど、様々なニュアンスの「心」があり、すべての物事はそれを認識する心の現れだとする考え方だそうです。

また、松久保師は、人にとって一番大事なのは「心」。心が変わらないと人は変われないとおっしゃっていました。

「心」 → 態度 → 行動 → 習慣 → 人格 → 運命 → 人生

お経は、教科書?!

冒頭に般若心経を唱えましたが、お経は、仏教においては教科書のようなものだそうです。
お釈迦様は、書物を一切残しておらず、弟子たちに話すことで教えを伝えていたそうで、弟子たちがお釈迦様の教えを書き残し、それを日本のお坊さんが今のお経に書き直したそうです。

そして、お経には、占星術や土木、建築なども含まれており、公地公民なども制度もお経に基づいてできていたとのことです。

このように仏教が現代にまで残っているのは、「戒律」があったからとのこと。戒律は、日本は5つ、インドには250もあるそうです。

お経は、亡くなった人のために読まれるもと勘違いしていた私としては、意外なお話でした。

お釈迦様のことば「三業」「善因楽果」「悪因苦果」

仏教では、行為を「業」と呼び、「三業」と呼ばれる言葉があり、
・身業(しんごう):歩く、座るなど身体で行うこと
・口業(くごう):しゃべること、会話など口で行うこと
・意業(いごう):思うこと
の三つを指すそうです。

特に三つ目の「意業」は、口に出すことなく、心で思っただけでも心の行いと説くそうです。
松久保師は、誰もが一度は心の中で「コンチキショー」と言ったことがあるはずと。心で思ったことも、仏教ではやったことと同じとカウントされるとのことでした・・・

私は、これを聞いて、口に出さなければ、心で何を思っても自由と思っていたので、ドキッとしました。日頃から、自分の心は今どんな状態にあるのか?日々、心のあり方を見直し、仏様に見られても恥ずかしくない心でいられるよう精進していこうと思いました。

また、お釈迦様は、原因と結果について、善い行いをしたら善い結果が返ってくることを「善因善果」、悪い行いをしたら、悪い結果が返ってくることを「悪因悪果」とは言わなかったそうです。

では、何と言ったでしょうか?

「善因楽果」「悪因苦果」
お釈迦様は、悪は悪、善は善とせず、「苦」と「楽」と言ったそうです。苦や楽は「無記」といって、善とも悪とも記することの出来ない中間的な性質のことを言うそうです。
苦の状況を脱するために、善を行えというのが、仏教における正しい因果論とのことです。

最後に

ここにはまだまだ書ききれない程のお話が、他にも盛沢山ありました。また、聞き方(捉え方)も人それぞれ違いがあると松久保師はおっしゃっており、私の聞き方に偏った部分もあるかと思います。とにかくあっという間の2時間で、大変多くの気づきと学びが得られる機会となりました。正直、全部は租借しきれていません(笑)

月に一度、このような貴重な機会をいただけることに、この場をお借りして感謝申し上げます。長文、乱筆乱文をお許し下さい。

次回、仏教ゼミ第2回の開催は、2017年11月22日(水)となります。
2回目からの参加も大歓迎ですので、ご興味ございます方は、ぜひ以下よりお申込ください。

奈良薬師寺・松久保師に直接教えを乞う「仏教」とは何か?
-今を生きるヒントが得られる仏教ゼミ 全5回-

作成者:和の大学 事務局 伊藤律子

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