イライラとうまく付き合うコツとは?

みなさんは、最近いつイライラしましたか?
また、それは職場でしょうか?それとも家でしょうか?

イライラとうまく付き合うことが、日々を楽しくすることでもあると思います。

イライラしないためにはどうすればよいのか?
イライラしたときはどうのように対処すればよいのか?

本日はhowtoというより、イライラの捉え方・受けとめ方について、仏教の思想を基にしたお話からご紹介させて頂きます。


[愛蔵版] 捨てちゃえ、捨てちゃえ ひろさちや(著)PHP出版

マイナスの心理にマイナスの行動を重ねない

「マイナス心理にマイナス行動をとるな」-そんなモットーを教わった。
たとえば、タクシーに乗って、運転手の態度にむかっとすることがある。腹が立つ。それがマイナス心理である。だからといって、こちらが乱暴な態度をとってはいけない。
「なんだ、その態度は!!」と声を荒げたり、バタンとドアを閉めるといったマイナス行動をとると、いつまでも不快な気分が残ってしまう。

「そんな場合は、少し高めのチップを運転手にやって、『ありがとう』と言って降りる。相手は、『おや??』といった顔をしますよ。そうすると、こちらの気分が爽快になります。それがマイナス心理を消す秘訣ですよ」

そんなふうに言われた。早速、わたしも実践してみたが、なるほど効き目があった。

仏教の開祖の釈迦は、こんな風に言っておられる。
「悟りを開いた聖者も悟りを開いていない凡夫も、ともに第一の矢を受ける。しかし、凡夫はその第一の矢につづいて第二の矢も受けるが、聖者は第二の矢は受けない」
人に足を踏まれたとき、「痛い!」と感じる。あるいは、美しい花をみて「きれいだ!」と思う。それが第一の矢である。聖者にしても「痛い」「美しい」と思うのだ。その点では、聖者も凡夫に変わりはない。

しかし凡夫は、その第一の矢につづけて第二の矢を受ける。「なぜ、俺の足を踏んだのだ。あやまれ」と腹を立てつづけ、ときには仕返しを考えたりする。それが第二の矢だ。あるいは、美しい花をつんで、わが家に持ち帰ろうとする。それも第二の矢だ。そして聖者は、凡夫と違って第二の矢を受けない。

マイナス心理にマイナス行動をとるな –ということは、釈迦の言われた第一の矢と第二の矢の教えてと同じものだと思う。

<<不快な気分のときは、行動で追い打ちをかけない。それが、不快な気分を持ち越さない秘訣>>

人生の「影」をしっかり見つめる

気象用語に『ホワイトアウト』というのがある。
南極観測の越冬隊に参加した人から教わったのだが、晴れてはいても、薄い雲が上空にあるようなときに、このホワイトアウト現象が起こるそうだ。太陽の光が上空の雲に乱反射し、また下にある雪にも乱反射する、それで、あたり一面が「光」になってしまい、影がなくなる。

そうすると、方向も距離も分からなくなり、自分がどこにいるのか、どの方角に向かって歩いているのか、まったく分からなくなるのである。こういうときには、よくクレバス(氷河や雪渓の割れ目)に落ち込んで死ぬ人がいるという。

つまり、わたしたちは、「影」があるから物が見えるのである。「光」がないと物は見えないが、「光」ばかりになってしまっても物は見えない。「光」と「影」があって、はじめて物が見えるのだ。

わたしたちの人生においても、「光」と「影」がある。「光」と「影」がなければならない。

「光」は幸福であり、「影」は不幸である。わたしたちは幸福を希求し、不幸を嫌う。不幸になったとき、一刻も早く幸福になりたいと、わたしたちは願う。

しかし、不幸があってこそ、はじめてわたしたちは幸福になれるのだ。不幸がなくなれば、ひょっとしたらわれわれは幸福になることができない。少なくても、幸福を心から喜べなくなるのではないか…。

だとすれば、不幸になったとき、不幸から逃れようとしてあまりジタバタしてはいけない。ジタバタして不幸から脱出できるのであれば、そうしてもよいが、そうでないのであれば、むしろ不幸そのものをじっくりと味わったほうがよい。不幸は人生の「影」であり、「影」をしっかりと見つめることによって、道が見えてくるのではないだろうか。

<<不幸があって、はじめて幸福になれる。不幸なときには、不幸をしっかり見つめることで道は拓ける。 >>

 

参照:[愛蔵版] 捨てちゃえ、捨てちゃえ ひろさちや(著)PHP出版

 

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