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職場の人間関係を良くするヒントをお釈迦様から学ぶ

仕事の悩みのほとんどは人間関係が原因である。といっても過言ではありません。
逆にいうと仕事が楽しいという方に聞くとほとんどが職場の人間関係が良好だと答えます。
人と人との関係において、どうすれば良好な関係が築けるのか?
何に気にし、どんな行動をとればいいのか?
本日は「職場の人間関係を良くするヒント」をお釈迦様のお話から学んでいきたいと思います。
その悪口はきみのものだ (参照:人の心に灯をともす )
あるとき、お釈迦様はひとりの僧侶からさんざんに罵詈雑言をあびせかけられた。
わたしたちは、お釈迦様は偉い人であって、他人から非難されるようなことはなかった、と思っている。
しかし、それは誤解である。
お釈迦様のような人でも、ときには非難攻撃を受けるのだ。
だから、わたしたちが他人から非難攻撃されたとき、その故をもって悲観してはいけない。
どんな人だって、他人から悪口を言われ、攻撃されるのだということを、しっかり銘記しておきたい。
問題は、その非難攻撃に対する、こちらの応じ方である。
お釈迦様は、罵詈雑言をあびせる僧侶に向って、こう言った。
「僧侶よ、きみのところに客がやって来て、きみがその客に食べ物を出す。
しかし、その客がその食べ物を受けなければ、その食べ物は誰のものになるか…」
「そりゃあ、もちろん、客人が食事を受けなければ、その食事は主人のものになる」
「では、僧侶よ、わたしはきみの罵詈雑言を受けない。だから、その悪口はきみのものだ」
私たちは、このお釈迦様の態度に学ぶべきだ。
もっとも、自分に悪口を言っている相手に、お釈迦様と同じ言葉を返す必要はない。
そんなことをすると、かえって逆効果になり、喧嘩になる。
わたしたちは、お釈迦様は相手の悪口を受け取らないようにされたのだと知って、自分もまた自分に向けられた非難・悪口を受け取らないようにすればいい。
そうすれば、自然に静かになるだろう。
そういう解決法がいいと思う。
※引用元『捨てちゃえ、捨てちゃえ』ひろさちや著 PHP研究所
「天に唾(つば)する」という言葉
天に向って唾を吐けば、自分の顔にかかってくる。
人のことを非難攻撃したら、いつかそれがそっくりそのまま自分に返ってくる、ということだ。
非難攻撃は怒りと一緒で、相手を病気にするくらいの強い悪のパワーを持っている。
だからこそ、悪口を受け取らないことが必要だ。
「風疎竹(そちく)に来る 風過ぎて竹に声を留めず」という禅語がある。
風が竹林にサーと吹くと、竹林はザワザワと騒がしい。
しかし、一旦風がおさまると、竹林はうそのように静寂になる。
留めない、こだわらない、執着しない、ということだ。
どんなに非難されようと、こちらがそれに反応しなければ相手はそれを持って帰るしかない。
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