人生100年時代における働き方とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

『ワーク・シフト』の著者らが書いた『The 100-YEAR LIFE』の日本語版『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)がベストセラーになったこともあり、最近よく「人生100年」と目にする機会が増えてきた気がします。

『人生100年、定年は80歳!!』

いきなり言われたら、何を感じますか?
嬉しいですか?つらいですか?

今後も色々な切り口でこのテーマは考えていきたいのですが、
本日は、人生100年、定年80歳になったときの働き方!!の前の、心の持ち方について考えていきたいと思います。

人生100年になると何が変わるのか?

ライフ・シフトには、
「2007年に日本に生まれた子どもの50%は107歳まで生きる」と述べられています。
なんという長寿社会でしょうか。

その結果、3ステージ制から、マルチステージ制になると言われています。
3ステージは「これまで」の考え方で、大学でしっかりとした教育を受けて、卒業後は何かしらの仕事について、65歳くらいになったら引退する。日本人にとってベーシックな人生プランですね。

一方、マルチステージ制は、マルチですので、多様なステージ、状況があって、そこを移ろう、ジャンプアップしていくような考え方です。

一例ですが、学校で教育を受けた後に仕事についたけど、もう一度学び直したくて、大学院に入る。そこでいろんな視点を身につけて、仕事に戻る。さらに副業も始める。プロボノというのは無償で自分のキャリアを活かしたボランティアのことですね。そうして得られた経験をもとに起業する。

長くなっていく引退期間を自由時間と捉えてポジティブと感じるのか、どうすればいいんだ?とネガティブに感じるか。2種類の人がいると思います。

では、ポジティブに捉えるためには、どうすればいいのでしょうか。
あるインドの民話を例にとって考えていきたいと思います。

九十九頭の牛をもつ男と一頭しかもたない男

九十九頭の牛を持つ金持ちが、あと一頭の牛があれば切りのいい百頭になると考え、
わざとボロの服を着て貧乏人になりすまし、遠くに住んでいる幼なじみの家を訪ねます。
幼なじみは一頭の牛を持って、細々と暮らしています。

「おまえはいいなあ・・・。ちゃんと牛を持っている。我が家は貧しい。何もないのだ。
妻や子は飢えに泣いている。幼なじみのよしみで助けてくれ。お恵みをくれないか・・・」

金持ちは懇願しました。もちろん嘘です。貧しい男は言います。

「きみとぼくは幼なじみなのに、きみがそんなに困っているなんて知らなかった。
友人として恥ずかしい。ぼくならこの一頭の牛がなくても、妻と一生懸命働けばなんとかなる。だから、この一頭の牛をきみに差し上げよう。連れて帰って、お子さんにミルクでも飲ませてあげてくれ」

彼は牛を布施しました。金持ちは「ありがとう・・」と言いながら(心の中で舌を出しつつ)牛を引いて帰りました。

その晩、金持ちは、「よかった。これで切りのいい百頭になった」と、喜んで寝ました。
貧しい男も、友達に布施ができたので喜んで寝ました。

さて、どちらの喜びが本物でしょうか?
このようなお話です。

「ありのまま」を受け入れ、喜びを見出す

はたして、金持ちの喜びは本物どうでしょうか?きっと一晩だけの喜びのはずです。
恐らく、彼は翌日、こう考えます。
”ようやく百頭になったぞ。さあ、この次は、百五十頭を目標に頑張ろう”。
そう思ったとたん、彼の持っている百頭の牛が、マイナス五十頭になってしまうのです。

一方、今あることの喜びを見いだした牛を一頭持った貧しいと思われる男の心は裕福です。だから施しが出来たのです。
百頭の牛を持った男が、後五十頭足らないと思ったら、マイナス五十頭ですから施しは出来ません。

このお話から私が感じるのが、
今の日本人の大半が、もしかすると貧しい心の持ち主になってしまっているのではないでしょうか。

「がんばろう!」「もっとがんばろう!!」「もっともっと・・・!!」
がんばったものが正しい。現状に満足せず、常に挑戦し続けている人がえらい。

このような価値観で80歳まで働くとどうでしょう?
さすがに苦しくなるし、しんどいですよね。

そうではなく、今あることで裕福だと思えば裕福なのです。
自分の心の持ち方一つで幸福は見つけることができるのです。

「がんばる、がんばる」生き方ではなく、ありのままを受け入れ、喜びを見出す。
これこそ、人生100年時代に必要な心の持ち方なのではないでしょうか。

あなたはどんなときに幸福を感じますか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

おすすめ記事

  1. 【和をたしなむ、和を遊ぶ 1】茶道は和の総合芸術だ ~健康に役立ち、心も満ち足りるもの〜

    仕事や家事にばかり時間を取られ、ストレスが増しているなら、生き方そのものを変えてみてはいかがだろうか…
  2. 【和をたしなむ、和を遊ぶ 2】茶道は敷居が高くていい。その文化の敷居を超える手伝いをする

    IT業界のトップランナーとして多忙な日々を送りながら、茶人としての顔も持つ近藤俊太郎さん。 和の世…
  3. 【和をたしなむ、和を遊ぶ 3】和の世界を持つことで仕事の世界も広がっていく

    和の達人・近藤俊太郎さんは、仕事ではIT事業で常に先進的なことをしかけながら、私生活では茶道という伝…
  4. 【和をたしなむ、和を遊ぶ 4】自分らしく楽しむことが和文化と長く付き合える秘訣

    このインタビューの最後は、趣味としてたしなんだ「和事」を、どう続けていくかがテーマです。 仕事と雑…

和文化ジャンル

話題の記事

  1. 変化が早い時代 心を整え、自分自身を保つことができているか 急速に変化する外部環境、世の中では、 …
  2. 職場での人間関係が大変!? でも、それって当然のこと 筆者自身、企業向けに研修プログラムなどでの人…
  3. 「こんにちは」「こんにちわ」、どちらが正しい? 先日、突然友人に尋ねられました。 「こんにちは」…
  4. 定期的に自分のキャリアを見つめなおす 最近ちょっと、キャリアに行き詰まり感を感じる。 日々、目の…
  5. インバウンドが進み、"日本の良さ"を語る必要性 インバウンドという言葉もよく聞かれますが、外国人に…
ページ上部へ戻る