心を整える方法 マインドフルネスと禅の違い

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変化が早い時代 心を整え、自分自身を保つことができているか

急速に変化する外部環境、世の中では、

V:Volatility(変動性)
U:Uncertainty(不確実性)
C:Complexity(複雑性)
A:Ambiguity(曖昧性)

の頭文字からVUCA(ブーカ)という言葉もよく使われます。
それだけ、変化している世の中において、何も意識しないで、ただ頑張っていると、振り回されてしまいます。

何でこうなったんだろう、、、というように。

・これだと信じて学び、取り組んでいたことが、変化ですたれてしまう
・会社の求めにこたえようとしてたが、上位方針が朝令暮改のように変わってしまう
・毎日新しい情報が飛び込んできて、何が正しいのかわからずパンクしてしまう

そういった状況下で、ただ振り回されると、自分は見失ってしまうばかり。
そんな状況になっていませんか。
そして、そんな状況の場合、幸せだと感じますか。

幸せの構成要素としては、遺伝的なものが50%程度、(収入、地位、住居等の)生活環境が10%程度、残りの40%は日々の習慣であると唱えている人もいます。
変化が速いVUCAな世の中において、自分自身の心を整える、そういった日々の習慣を確立していくことが、振り回されずに、幸せに生きるための秘訣とも言えます。
皆さんは、どういった習慣で整えていますでしょうか。

心を整える方法 グーグルなどで実践の「マインドフルネス」とは

「マインドフルネス」をGoogle検索してみると、 523,000 件(2017年6月)。
最近、心を整えるなどの文脈で、加速度的に聞かれるようになった言葉です。
2007年あたりからGoogle社内で行われている「Search Inside Yourself」というプログラムの中でマインドフルネスが取り入れられているとも言われ、また、2014年には、「日本マインドフルネス学会」という学会が立ち上がり、毎月、関連書籍が世に出されている状況です。
(アマゾンの書籍カテゴリーで「マインドフルネス」検索すると、485冊出てきます)

では、その「マインドフルネス」とはいったい何なのでしょうか?
瞑想のようなものをイメージされる方や、呼吸法をイメージされる方もいます。
ちなみに、先ほどのGoogle社の「Search Inside Yourself」プログラムでは、

1.注意力のトレーニング
2.自己認識と自制
3.役に立つ心の習慣の創出

というような3つのステップからなると、書籍「サーチ・インサイド・ユアセルフ」に書かれています。

注意力といった自分自身の意識や集中力の観点と、自制や心の習慣というような観点が出ています。

では、そのような「マインドフルネス」を定義で言うと、マサチューセッツ大学教授でマインドフルネス瞑想を教えるジョン・ガバットジン氏は、「特別なカタチ、つまり意図的に、今の瞬間に、評価や判断とは無縁の形で注意を払うこと」と定義しています。

また、補足の説明としては、自分の内面に起こっていることに気づき、それを客観的に見つめなおすことで心のコンディションを調え、より自制心や創造性を発揮しやすい状態を作るエクササイズのことを同時に指す、と言っています。

今に集中し、あるがままを見つめ、自分自身が良い状態なることといったところでしょうか。

そういったプロセスを通じて、集中力や体の免疫機能、幸福感が高まるといった効果が示されていたりします。

古来からある禅 最近ビジネスの側面でも聞くことが多い

「マインドフルネス」という言葉を聞くときに、日本の禅を取り入れている、ということを聞くことも多いです。
では、そもそも「禅」と聞いて、どのようなものを想像するでしょうか?

・寺で修業をしているイメージ
・座禅を組んで、何かを唱えているイメージ
・座禅を組んでいるときに、お坊さんに警策でたたかれるイメージ

など、諸々あがりますが、、、
禅の言葉でよく使われる

「調身・調息・調心」

正しい姿勢を保ち、正しい呼吸法で坐禅を組めるようになれば、心身ともに整う、という意味です。

座って目をつむることが禅と言うわけではなく、禅とは心の状態や人としてのあり方を意味するものだとも言えます。
となると、「マインドフルネス」と「禅」、限りなく同じもののように感じます。

心を整える 「マインドフルネス」と「禅」の違いとは

先日、鎌倉にあるお寺で、座禅を行いにいった時、そのお坊さんに、「マインドフルネス」と「禅」の違いは何ですか?と聞いてみました。
その返答は、、、

「マインドフルネス」と「禅」

どちらも、今に集中し、心が整うものです。
その点では、同じです。
一方で、目的が違います。

「マインドフルネス」は、「心を整える」ことを目的に「マインドフルネス」を行うが、「禅」は「心を整える」ために行うのではなく、結果として「心が整う」ものである。

松山大耕氏の書籍「ビジネスZEN入門」でも、「禅とマインドフルネスは、瞑想するということは同じであっても、本質が全く異なる」と述べています。同著では、それに加えて「仏教、特に禅の教えは、何かを得るための手段ではありません。

むしろ、失うためのものなのです。仏教が目指すのは「ゲイン」ではなく、「ルーズ」です。」とも述べています。
行っていることは似ていても、背景思想では違いが見られます。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは禅の愛好家として知られていることもよく言われます。
シンプルで、斬新なデザインを提供した彼。
先ほどの「マインドフルネス」と「禅」の違いを踏まえると、より「禅」を好むという人は、物事を盛り込んだり、つけ足したりするのではなく、そぎ落とすことで、生み出すことを大切にしている人なのかもしれませんね。

自分を見つめ、今を大切することが、心を整える上で大事

木を切り倒すのに6時間与えられたら私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やす
(エイブラハム・リンカーン)

これだけ変化が激しい時代において、そこに臨むために、自分の心を整えることは大切なことです。
その中で、「マインドフルネス」と「禅」違いはあるにせよ、心を整える、という点では同じであり、自分の背景思想はどちらに近いかとも内省しながら、整える機会を作っていくのはいかがでしょうか。

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