人間関係に役立つ「禅のことば」とは?

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最近、瞑想や坐禅など「禅」が静かなブームとなっています。

みなさんも、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなど世界の名だたる経営者が、「瞑想」を取り入れている、「禅」を学んでいたなどというお話を、一度や二度耳にされた方も多いのではないでしょうか。

先日、電車の中でも「禅のことば」が紹介されているのを見かけました。
確か、駒沢大学の広告で、「日々是好日」「以心伝心」などです。

私たち日本人にとって、これらのことばは馴染みがありますが、その本来の意味や背景にある考え方を、正しく理解していないなあと感じました。

「禅のことば」には、私たちの心のあり方や、生活をよりシンプルにし、幸せに導くヒントがたくさん隠されています。

今回は、そんな「禅語」をご紹介しながら、人間関係に役立つヒントをお伝えさせていただきます。

人の悩みの大半は「人間関係」にある

アドラー心理学をもとに書かれた「嫌われる勇気」という著書の中で、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言しています。

私たち日本人は、どちらかというと、「人に嫌われるようなことをしてはいけない」「人に好かれる人になるにはどうすればよいか?」と教育され、人と人との関係性や調和を重んじる傾向があります。

それゆえ、世間体や相手がどう思っているのかが気になり、それに自分自身が苦しめられ、生きにくい世の中になってしまっています。

一方、昔から人との調和を大切にし、思考錯誤してきた日本人だからこそ、「禅のことば」には、現代の我々の生活に活かせる教えが数多くあります

「和敬静寂(わけいせいじゃく)」
~相手を敬い、個性を認める~
何事も一人の力には限界があるのだから、「人との和」「敬う心」「清らかさ」が大切である。
だが時に、妬みや憎しみのような、負の感情が沸くこともある。
渦巻く一時の感情…それがすべてだと勘違いしないよう、心の静けさをもって相手を見直してみよう。

「柔軟心(にゅうなんしん)」
~固定観念に囚われない柔らかな心~
自分の考えが正しいと思い込み、他人の意見を聞かないと、一向に視野は広がらない。
相手を思いやる広い心を持てば、見落としていたことに気づくこともある。
凝り固まらず、柔らかな心でいれば、生きやすくなる。

みなさんが、人間関係で悩む時とはどんな時でしょうか?

いろいろなパターンがありますが、相手に対する何かしら自分の期待があり、それが満たされない時に、不満が生まれ、それが積み重なってくると、
関係性がこじれていくことが多いように感じます。

「上司なんだから〇〇するべき」「仕事なんだから〇〇して当たり前」等々。

人はみな自分の価値観で生きています。頭ではわかっているのですが、日々忙しく追われ、心に余裕がなくイライラしていたりする場面では、案外、忘れがちな観点です。

「禅のことば」は、そんな私たちの視野を広め、心を少し軽くしてくれます。

人間関係で心を乱されないために、まずは自分の心を整える

人間関係をよくするための起点は、自分にあります。
どんなマインドで人とかかわるのか、どんな心持ちで一日を過ごすのか。

できれは、昨日のイライラや、明日の心配や、日常のあれやこれやに心を乱すことなく、心が整った状態でありたいものです。

一時期話題となった、スポーツ選手が実践する「ルーティン」や、マインドフルネスなど、自分の心を整える方法をすでにお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

「非思量(ひしりょう)」
~身と息を整えれば心が整う~
不安や怒り、我欲などに心が傾いてしまった時、心をリセットしたい。
だが、何も考えるな、と言われても、考えを止めるのはなかなか難しいもの。
そんな時は、まず「身なりを整える」「真っすぐに座る」「息を整える」。
すると自然に「心」も整う。

先日、鎌倉の円覚寺にて坐禅を体験する機会がありました。
背筋を伸ばして座り、呼吸に意識を向けて集中する。

普段は聞こえない鳥の鳴き声や風が心地よく、何とも言えない贅沢な時間を味わった気がしました。

日常の生活の中で、一日5分だけでも呼吸に意識を向け、今に集中する時間を持ち、「心を整える」ことができれば、イライラや不安も鎮まり心に余裕が生まれてきます。

心が整った状態で、人とかかわることができれば、人間関係に振り回されることも減っていきます。

 

とは言え、またすぐにいつものスイッチが入り、イライラが始まったりするもの。
頭でわかるのと、実践できるのはまた別ものですね。

ただ、そんな自分をあるがまま見つめ、心を整える。
この繰り返しと継続が大事なのかもしれません。

「禅のことば」には、自分を見つめ振り返るヒントがたくさんあります。
日常生活や、職場の人間関係で悩んだ時、活かしてみてはいかがでしょうか。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまにとって、今日が素晴らしい一日でありますように。
「日日是好日」

 

禅語の参考サイト

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